「ヒマだなぁ」 山田が呟いてベッドに倒れ込むと、床の上で缶ビールを手にした男たちがどうでもよさげに各々応じた…
山田オッサン編【2】
「そーいやイチさん、もう一年くらいなるっけ? ここ」 うまい棒めんたい味の大袋から一本抜きながら佐藤弟が言っ…
山田オッサン編【3】
とある休日の夕方。 野島は妻に頼まれ、醤油を買うために家を出たところでアパートの住人と出くわした。 数年…
山田オッサン編【4】
山田オッサン編【4】 玄関に立った男は、床の醤油ボトルの林をちょっと眺めてから山田を見た。 「何ですか? …
山田オッサン編【5-1】
山田からのLINEが来たのは金曜の夜、とっくに日付も変わった丑三つ時だった。 つまり正確には土曜の午前。 …