テーブルの上で柿の種とピーナツを選り分けていたら、向かい側で眺めていた西浦が妙に暗い声で呟いた。 「ソイツら…
プラチナホワイト【2】
シャワーだけで済ませてバスルームを出ると、西浦が缶ビールを傾けながらテレビを眺めていた。相変わらず首にタオル…
プラチナホワイト【3】
もはや茫然自失の久慈の唇を西浦の唇が塞いだ。7年間でたぶん1回ぐらいだったはずの罰ゲームの記録は、この数時間…
プラチナホワイト【4】
いや、でもまさかマジでそんなトコに、そんなモノが── 息を呑んだ直後に気を取り直して疑ったのも束の間、溜め…
プラチナホワイト【5】
月曜、最初に西浦を目にした時、久慈は思わず左手の薬指を確認していた。 シンプルなプラチナのリングは、いつも…